コラム@ダックス

[0070] 豆腐の話 (2005/04/29)


豆腐の平成17年2月家計支出が、500円を割ったという。

近年の最低額を更新したというから、家庭では豆腐料理を食べなくなっているのだ。

年々減少する家庭での豆腐消費だが、街には健康ブームもあって豆腐料理の

店が増えている。


今日は、その豆腐料理を食べに恵比寿にある店に行ってきた。

行ってまず感じたのが、お店の雰囲気、内装について考えられているなと

いうことである。落ち着いた雰囲気で居酒屋のように猥雑でなく、

京懐石のような高級で敷居が高いわけでもない。

そのせいか、若い人も多い。

本日は、休日であるので平日はどうかと店員に尋ねると、平日はサラリーマン

やOLに人気があるという。

そして、さらに驚いたのは豆腐メニューの多さである。

ほとんどの料理に豆腐が使われている。

湯葉まき餃子や豆腐の寿司などもある。

はっきり行って迷うくらいある。

普通の居酒屋より一品の値段は高めである。豆腐の原価は原料にこだわっても

やはりしれていることだと思う。客単価、粗利は相当いい数字になっているはずだ。

家庭での豆腐消費は減っているが、こだわりの豆腐料理屋は繁盛している。


「豆腐屋は豆腐を売るな」

という言葉を聞いたことがある。

その真意は、豆腐屋は豆腐だけを売るのではなく、「豆腐料理」を売れということ

である。

普通の家庭で食べる豆腐料理は、冷奴、湯豆腐、味噌汁の具・・・レパートリーも

知れている。その先の豆腐料理を提案できなければ、そこが限界となる。

健康食品の代表でありながら、遺伝子組替え大豆や添加物などで取り巻く

環境は厳しい。

しかし、厳しい中でも豆腐で儲けている人は、いるのである。

(ちなみに、今日行った豆腐料理屋も豆腐屋が経営しているらしい・・・)

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