コラム@ダックス

[0071] 大企業の企業防衛 (2005/05/06)


SOHO企業家のほとんどは無関係かと思われますが

上場企業は敵対的会社買収からの防衛に必死です。


昨日の日経には、NECが授権株式数を増加させると

ともに、役員枠を半減させるという記事が。

授権株式数とは会社が発行できる株式数のことで発行済み

株式数とは違います。この授権株式数の範囲内であるなら

取締役会の決議で株式を発行することができます。

敵対的買収が始まると機動的に株式を発行して、持ち株比率を

低くして企業支配ができないようにする作戦です。



「あなたの会社は狙われている!?」というNHK週間こども

ニュースキャスター(元)の池上さんの書いた本を最近読みました。

ライブドア騒動で話題になった企業買収を分りやすく解説しています。

上場企業を支配するには、その会社の株式を買って、商法に規定する

一定の株式数以上を取得すればいいのですが、これを阻止する方法

が買収防止策として、いろいろあるわけです。

例えば
(1)サメよけ対策
(2)ポイズン・ピル(毒薬条項)
(3)ゴールデン・パラシュート
(4)ホワイト・ナイト
(5)クラウン・ジュエリー
(6)パックマン・ディフェンス
等があります。
詳しくは文献を見ていただきたいのですが、名前がおもしろいですね。

もう、見ているほうにとってはゲーム感覚です。


中小企業の場合は、定款に株式の譲渡制限条項が入っていることが多い

ため、敵対的買収というのはほとんどないと思います。

どちらかというと、後継者難から会社を売りたいとか、発展を目指して

の合併や会社分割などのほうが身近ですから、

「あなたの会社は狙われている」

というのは大企業のサラリーマン向けのメッセージでしょうか。



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