コラム@ダックス

[0045] 高齢化する都内中小製造業 (2004/07/01)


東京都中小企業経営白書(製造業編)によりますと、都内中小製造業の
社員平均年齢が高齢化しているそうです。
白書によりますと

中小製造業従業員平均年齢 49.6歳(3年前の調査に比較して0.3歳高齢化)
     経営者平均年齢 61歳

また、サービス業では02年度の白書では、従業員平均年齢37歳、経営者57歳
となっており、製造業の高齢化が進んでいることが分ります。

また、中小製造企業では後継の経営者が決まっているのは31.7%にすぎず、
「廃業予定」17.5%、「決まらずに困っている」7.8%となっており、特に
従業員1-3人の零細企業では約4割の企業が廃業予定との数値も出ていると
いいます。

こういう報告に接するにつけて思うことは、「雇用のミスマッチ」ということと、
「経営者が夢を語っていないなあ」ということです。

雇用のミスマッチとは、若年層の就職希望者が製造の現場を避けて、安易に
サービス業のフリーターに流れている現実です。
どんな零細企業であれ、正社員として技術・技能を磨き将来のことを考えて
いれば様々な職務経験、会社経験を積めます。
働いていれば、未来につながる何かをつかめそうな気がしますが、
コンビニや飲食店のアルバイトだけでは、
将来につながる何かをつかみ辛いように思います。

また、経営者側にも中小零細製造業者の方は、若い人たちに向けたメッセージ
が不足しているようにも感じます。
世界に通用する技術を持っている中小製造業者は、やはり、積極的に自身の
存在価値をアピールしていくべきだと思います。

                              奥野

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