コラム@ダックス

[0053] 創造的経験について (2004/08/01)


ハロルド・ジェニーンの「プロフェッショナルマネジャー」を読んでいます。
ユニクロ会長の柳井氏が「これが私の最高の教科書だ」と書かれた帯のついた
本で、本屋さんで平積みされているのを目にした方もいらっしゃると思います。

この本は、最近の「成功ノウハウ本」と違い文字がぎっしり詰まっているため、
なかなか読み終わりません。
まだ途中なのですが、印象的な言葉が出てきましたので紹介します。

それは「創造的経験」です。

「・・・単にある職業につき、反復的な仕事をしているだけではフーピンガーナー
 教授が言った「経験」にはならない。経験とはなにか新しいことを発見し、
 学び、能力の成長と蓄積をもたらすプロセスである。そのために出て行って、
 そういった種類の経験を意識的に探し求めなくてはならない。必要ならあらん
 限りの知能をしぼって、なにかより良いもの、なにか新奇なもの、従来の物事
 のやり方とはどこか違ったものをつかんでこなくてはならない。それが創造的
 経験というものだ。・・・」

最近、「フリーター」という職業(?)の若者が増加していますが、これらの
人たちがどれほど、「創造的経験」ということを意識している人がいるのでしょうか。
アルバイト的な仕事で創造的な経験が積めないとはいいませんが、相当に意識して
自己の成長を考えないと難しいように思えます。
コンビニのアルバイトをする場合でも、金を稼ぐために仕方なくやる場合と、効率的な
小売店経営とは何か、店舗管理とは・・・等を意識しながらするのとでは、「経験」の
意味が違ってきます。

もっとも、これはフリーターだけの話ではありません。
起業家、会社経営者にもいえることです。
マンネリ化していると感じる方、ぜひ「創造的経験」を意識し、自ら進んで成長の
機会を創っていきましょう。

今日から8月。暑い日が続きますが頑張っていきましょう。

                               奥野

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