コラム@ダックス

[0051] エモーショナルなエネルギーについて (2004/07/22)


人にかかわるエネルギーには「体力的エネルギー」と
「エモーショナルエネルギー(情緒的エネルギー)」があるそうです。

コーチングのプロである(株)フレックスコミュニケーション代表の
播摩氏によりますと、体力エネルギーは睡眠不足や疲労などで顕在化
しやすいのに対し、エモーショナルエネルギーは減少していても、なかなか
気付かないといいます。

エモーショナルエネルギーがロスしている状態にあると、気力を充実させて
物事に取り組むことができず、できない言い訳を探すといいます。
このような状態では何も手につかず、集中することができない、従って
仕事の能率も悪くなるのです。

そして、エモーショナルエネルギーのロスを生む要因には
「未完了の過去」
「気付かずに行う妥協」
「怒ること中毒」
といったものがあるそうです。

「未完了の過去」とは、自分の心の中で整理のついていない過去の
出来事などで、あの時こうしておけばよかったなどと心の中をよぎる
ことでで、「慰め」と「正当化」を常に求めるのですが、これに
よるエモーショナルエネルギーのロスは、実は相当に大きなものに
なっています。

また、「気付かずにする妥協」とは心の中で無意識にあきらめたり、
我慢したりなど、何かあるとその状態に心を置くという、一種の
妥協をしている状態です。
このような状態は、エモーショナルエネルギーは減退させ、心の中に
みなぎるエネルギーを満たすことはできません。

また。「怒ること中毒」とは、怒ることで心を奮い立たせたり、心に
一定の安心を求めようとする状態ですが、これは周囲に不快感を与え
また、怒ることにより手に入れることができる現実は、別に起こらなく
ても入手できることなのです。
(実際こんな人が回りにいると、いい迷惑です。)

これらの、エモーショナルエネルギーをロスさせる原因となる要因をなくすには
これらの要因が自分自身の中にあることを自覚し、これら要因に甘んじている
ことにより得られているものの代償として失っているものの大きさを自覚する
ということが大事だそうです。

気持ちが晴れずにもやもやとした状態で、他人にあたったり、悪い出来事を
他人のせいにしてしまうということは、多くの人が経験することです。
そんな時、この3つの要因が関係しているのではないか、これにより犠牲に
していることは相当に大きいのではないか、と考えるわけです。
(播摩さんの書いた本では、これをコーチを通して明らかにしていく
ということのようですが。)
                             奥野達彦

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